志摩市より西岡恭蔵さんのイベントのお知らせ

西岡恭蔵さんが亡くなって20年が経った2019年に、志摩市文化会館で『恭蔵とKUROの音楽祭り〜アフリカの月〜』と題したメモリアルコンサートを開催しました。その後のイベントなどをお知らせします。

エアーシステムマイクに必要なアンプ

西岡恭蔵さんの残したギブソンのギターに、
ヤイリギター 小池健司氏の開発(共同)した
エアーシステムマイクが付けられていたことは、
以前投稿しました。

サウンドホール内についているマイクを見て驚かれた小池氏。
何十年も前に付けたマイクが、こういう形で戻ってくるなんて
思ってもいなかったのでしょう。
「懐かしい」と何度もおっしゃっていました。

以下、親しみをこめて健さんとします。

エアーシステムというのは、
メインマイクを6本の弦に近いところに設置し、
サブマイクをボディーの中心に設置する。
2つのマイクが、互いの不要なノイズを打ち消しあう。
アコースティックギター本来の音を出すために
1974年、健さんが、スタジオミュージシャンと共同開発したものです。

そして、そのマイクを付けるためにヤイリギターへ行った西岡恭蔵さん。
KUROさんもご一緒だったと聞きました。

このマイクには、エアーシステム専用のアンプが必要でしたが、
恭蔵さんのご実家には見当たりません。

私は、ファンのみなさんに、
このギターは見ていただくだけでいいだろうと思っていましたが、
健さんは、密かにプリアンプを作ってくださっていたのです。

形は初期のものですが、次にできた増幅機能つきのプリアンプです。
金属カバーと違って、木(シャム柿の木を使用)ではノイズを拾ってしまうので、
中に金属塗料を塗ったとのこと。

これが名匠と言われる小池健司さんの仕事です。
技術だけではなく心があります。

これで恭蔵さんのギターは、
新しい時代に、古き良き時代の音を奏でるでしょう。

恭蔵とKUROの音楽祭り〜アフリカの月〜は
2019年4月6日(土)志摩文化会館(詳細は近日中に発表)
是非、皆さんの耳でお確かめになってください。

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